カタブイ、2025 公演情報 名取事務所「カタブイ、2025」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    『カタブイ、2025』を観劇。

    三部作の最終作品。

     1972年、1995年、そして今の沖縄を家族間を通して描いている。
    地元民から、政治から、米兵から被害を受けた家族から、憲法から、と様々な視点で三部作は描かれていて、隣人の出来事として避けてはいけない。詳細を知れば知るほど怒りを覚えるが、観劇している最中だけではなく、その後も続かなければならない。
     社会問題を扱う作品は登場人物に寄り添い、カタルシスを得る事によって、自分事として捉えやすいが、今作の劇作家の方法論はそうではない。起承転結を崩しながら、言葉遊び、見立て、時事ネタなどを混ぜるのが小劇場の面白さだが、一切使用しない代わりに、俳優に憲法を語らせたり、メッセージを発したり、と直接に突っ込んでくるのだ。
    特有の面白いところを別な見立てとしているからか、見入ってしまうのだ。
     社会問題を強く扱いすぎると、演劇の面白さを飛ばしてしまい、テーマが忘却の彼方に行ってしまうが、作・演出の内藤裕子は他の作品群も含め、何度も観たくなる面白さを秘めている。
     80年代小劇場の特徴は微塵もないが、新しい世代が波を起こしているようだ。

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    2025/12/01 21:19

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  • ご来場ありがとうございました。

    登場人物と同じように、傷ついたり笑ったり一緒にどうしたら良かったのかを考えてくださるお客様のおかげで、良い本番となってます。

    2027年、3部作を一挙上演する予定でおります。
    どうぞご期待ください。

    2025/12/03 12:35

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