フルモデルチェンジ 公演情報 劇団フルタ丸「フルモデルチェンジ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    客入れSE、N'夙川BOYS「プラネットマジック 」がBARBEE BOYSみたいで良かった。中山うりカヴァーの「月の爆撃機」も。

    政府の関与する自己変革プログラム、治験モニターとして3人が参加。十日間、マンションのような施設に閉じ込められて暮らす。演者各々キャスター付きの演台と張扇のような物を持つ。一日一つのお題が出され、それぞれ音読し考える。各人、他の二人の観察日記を付けなくてはいけない。
    篠原友紀さんは学校の教師、いつも他人と自分を比べて回る。
    山田伊久磨氏はTVのプロデューサー、バラエティ担当。自己啓発本マニア。パエリア好き。
    真帆さんは「絶対に変わらなくては」と強い決意。流されやすい弱い性格を変えなくては。

    後ろに英語字幕がずっと流れる。

    精神的な話の為、流れるのはアンビエントな曲。これに弱い人は居眠りしそうな雰囲気。自己啓発系の面白さは自分の価値観を変えられるんじゃないか?との期待。世界や人の見え方が変われば面白い。

    真帆さんの表情がBARBEE BOYSの杏子っぽい感じがして好感。

    ネタバレBOX

    真帆さんは結婚出産、ファミレスでパートを始める。そこで若い男に口説かれて流されてゆく。浮気がバレ離婚。息子も取られた。男にも捨てられた。どうしたらいいか途方に暮れている夜道、交通誘導員の男が道を指し示してくれる。

    ①ポケットに手を入れて「ここには何もない」と言う。
    ②鏡を見て「誰?」と訊く。
    ③ため息をついたら2回深く息を吸う。
    ④捨てたゴミを自分だと思う。
    ⑤嘘で自分を褒める。
    ⑥怒るとお金が貰える。
    ⑦自分はもうここにはいない。
    ⑧否定と肯定を繰り返す。
    ⑨カッコイイ程、カッコ悪いことはない。
    ⑩0は100、100は0。

    最終日に見る夢。
    篠原友紀さんは卒業式の日に生徒達に自分の本心を打ち明ける。他人と自分を比べる生き方のつまらなさ。
    山田伊久磨氏はライバル視していた社長のスキャンダルを自分のアイディアで救おうとする。
    真帆さんは交通誘導員をしていると別れた夫と息子と見知らぬ女が歩いて来るのに出くわす。息子への複雑な想い。誘導灯をヲタ芸のように高速で振り回す。

    この作家の特徴は登場人物の心境の変化。何だかどうしてか心境が変わっている。駄目な自分を受け入れることが出来るように。駄目な世界を受け入れることが出来るように。

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    2025/11/29 20:09

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