おまつりしましょ 公演情報 劇団娯楽天国「おまつりしましょ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    充実度に感服
    コメディー一色という内容ではなく、前作よりさらにグレードアップされていて堪能しました。
    この劇団の公演自体、年に一度なので、ある意味「おまつり」なのですね。
    スタッフ、キャストの意気込みが並大抵のものではなく、観客の期待感も非常に大きいようで、会場の熱気が物凄かったです。

    これ、「しましょ」シリーズのひとつなのですね。

    ネタバレBOX

    内容については詳述されているかたがいるので省略させていただきます。

    冒頭のお神楽の舞が本格的で(たぶんおかめは高畑さんだと思いますが)、緊張した。桃木さんの鈴を持つ型も美しく、こういう細かい点にも神経が行き届いていることに感心。

    政権交代の社会状況、ダム問題、農家の嫁不足での中国人嫁、民俗風習の面白さ、村落共同体の問題点、家族愛、郷土愛などが散漫になることなくきっちりと描かれており、脚本の充実度を感じた。

    作・演出の小倉さんは俳優としても面白い人。自然な演技で笑わせてくれる。
    舞台美術の佐藤さんが建築家でもあることから、申し分ない出来栄え。
    舞台隅の「奉納オヘノコ?」が草間彌生のオブジェを思わせる。

    投資詐欺をやっている山城が長者さまの息子と間違われ、村の救世主に奉り上げられ、オヘノコまつりの稽古に巻き込まれ当惑する場面はシチュコメ的な「勘違い」のおかしさで大いに笑った。オヘノコのかぶりものに、ヘンテコな振り付け。それを大真面目にやるから面白い。架空の村という設定を忘れてしまうほど俳優が役になりきっていて、コメディー劇団にありがちなウケ狙いがないところがこの劇団には好感がもてる。




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    2010/11/30 08:38

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