公演情報
JACROW「THIS HOUSE」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★★★
終わってみればじんわり沸々湧き出ずるものあり。
近代民主主義発祥の英国で、二大政党である労働党と保守党(その他の少数政党もある)の法案審議の都度熾烈な駆け引きが繰り広げられる様を通して「民主主義」という錦の御旗(これを裏付ける権威として王室も機能している)をギリギリの所で守り抜いている国家の矜持がじんわりうっすらと浮かび上がる。
どちらかと言えば労働党側に視点を置いて描写され、やがて不信任案の動議で政権が解体、サッチャー時代を迎える直前で芝居は終わる。そして短いテロップが流れる。経済重視の政策を推し進めたが格差は広がり人々は苦しむ事となった・・。作者の結論。明快だ。