メアリーという名の姉 公演情報 劇団かに座「メアリーという名の姉」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    舞台設定は 昭和55年であり
    黒電話など小道具も配して
    舞台セットも木の柱に土壁の居間を
    再現してました
    とても丁寧に作り込まれていた
    そして説明からも分かる通り
    昭和の人情物であり
    家族間の確執や思いやり等
    様々な感情の方向を上手に
    舞台上で見せていました
    休憩を含めて2時間10分の長作品で
    見応えありました

    ネタバレBOX

    父親の葬儀にも帰国しなかった長女が
    その父の13回忌に28年ぶりに来日し
    テキサスの大牧場の奥様ということで
    お金持ちというので
    饅頭屋の長男も借金を立て替えてもらおうと長女の財産をあてにすることにしたり
    家族が姉をいいように
    使おうとするのを厭い
    それを知った弟が姉に忠告し
    姉は実は借金を抱えているということにし
    反省を促すも
    結局姉は長男の借金を立て替えてくれて
    家族が姉に感謝し丸く納まります

    舞台上では直に飲み食いが
    リアルにされており
    お饅頭がとても美味しそうでありました

    勘の良い母に言われた 姉が
    自身の体調の不備を知り
    日本の家族の会いたかったという
    望郷の念からの帰郷であった
    そして姉も米国に帰り
    しばらくして その姉の息子からの
    エアメールが 饅頭屋に届く
    その内容は姉が癌で亡くなったという話で
    姉の本当の帰国目的が
    自分が死ぬ前にもう一度家族に
    会ってみたかったという事が分かるのでした

    まぁ脚本的に落涙誘導された感があるが
    なかなか琴線に触れた物語であり
    淡々とした演技といい
    リアルなセット といい
    良い作品に仕上がっておりました

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    2025/11/21 00:28

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