ハロースクール、バイバイ 公演情報 マームとジプシー「ハロースクール、バイバイ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 巧みだけど微妙
    ほんのさりげない日常の言葉をリフレインさせ、「意味」を塗り重ねて
    最後に大きく展開させていく…。 最後の辺りの展開は本当に上手かった。
    …けど、「凄く巧み」止まりで、観ていて心動かされる事は無かったです。
    正直、時間がものすごく長く感じて辛かった。

    ネタバレBOX

    作品のテーマは「少女からほんの少しずつ成長していくことへの
    戸惑いやほんの少しの嫌悪」? じっくり考えると、そんな感じがします。

    私が共感出来ず、心動かされなかったのは人物達が何か
    「一人の人間」というより、「造り物」っぽかったからかも知れません。
    頑張ってるけど、どこか詰めが甘いように映る動きと速射砲のように
    繰り出されるけど、イマイチ意味が取り難い(多分ホン自体のせいだと
    思う)台詞に、強引にはめ込んだようで余り自然といえないエピソード。

    正直、緩急が付いてなさ過ぎて、笑えないボケツッコミの若手
    お笑い芸人のコントみたい。

    構成もなんかルナとシホの話を中心にもっていきたかったのか、
    それともアジサイと写真部、サッカー部の少年達との少し複雑な
    関係性を書きたかったのか、どっちつかずで中途半端な印象。
    どっちを中心に描くかで作品の雰囲気が結構大きく左右されるので
    作家が決めかねてこの構成にしてしまったのでは?とすら
    疑っちゃうのです。 邪推し過ぎだろうか?

    一番許せなかったのは、ルナが転校するのを打ち明けた時の
    「ここを出ていくんだね…このネバーランドを」という台詞と、
    ラストのルナの「外の時間が…動き始めた」かな。

    ルナの成長を描きたかったのだと思うけど、それまでのルナの時間、
    皆と過ごした時間、って結局ルナにとっても皆にとってもやがて
    (言い方が悪いけど)捨て去られるのがしょうがないひと時、みたいな
    印象を受けて、正直かなり不愉快だった。

    思ったけど、登場人物達がみんな繊細で傷つくのを恐れていて
    純粋だね。 それが悪いわけじゃないけど…世界がものすごく狭く思えた。

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    2010/11/28 20:32

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