おまつりしましょ 公演情報 劇団娯楽天国「おまつりしましょ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    ものすっごく面白い!
    遥か遠くの田舎に御平古(おへのこ)村またぢからという僻地があった。このフザケタ地名から想像できるように、村にあるお社にはどっか~~んと鎮座する、怪物の・・・・・のようなもの、が在ったのだった。

    以下はネタばれBOXにて。。久しぶりに暴れます!笑

    ネタバレBOX

    カンボジアでカタツムリの養殖をしているというキャッチフレーズのもと、善良でちょっとおばかな民から金を集める詐欺師の山城はまたぢからに国宝級のお宝が隠してあると長者の息子・土屋から話を聞き、そのお宝をせしめて高飛びしちまおうと考えて探しにやってきたのだった。

    ところがいざ来てみるとお社には、どでかいおちんちんのような巨根が守り神のように鎮座しているのであった。片田舎にはこういった神々というには程遠い猛々しい男性性器や女性性器のシンボルを奉った社がよくあるが、ワタクシの田舎でも安産のお守りとして巨根地蔵なるものを奉ってあるありがた~いようなありがたくないような巨根が空に向けて聳え立っているのをちっさな頃から眺めて育った。笑

    そんな村で山城は一攫千金を夢見たが、山城の意思とはうらはらに、おへのこさまの生まれ変わりと村民に崇め奉られ、どんどんどんどん、ずんずんずんずんと、祭り上げられてしまう。村民の話は放っておくと、これでもか!と膨らみ、しまいには村のダム建設反対の為に山城を県知事や果ては、国会議員に立候補させる。なんつって大げさなる展開になってしまったから当の山城は慌てるばかり。

    挙句、火の輪潜りや厳かな儀式と称する人柱にさせられ殺されそうになる寸前の、その儀式はこれまた巨根を頭から被った異様な雰囲気に山城は泣きそうになりながらも踊る。笑

    更に山城の被った巨根があまりにも逸脱していてご立派で、ワタクシは卒倒寸前だった。笑

    しかし、物語はコメディばかりではなく、村特有の人間関係の難しさやプライバシーの尊重やへったくりもない濃密な窮屈さも表現し、更に家族というお家を守る風習に戸惑う娘の感情も取り入れて、舞台は楽しく面白く、はたまた、考えさせられる物語だった。

    お社のセットがリアルで本当に素晴らしいと感じ、また、フィナーレのダンスも素敵だった。キャラクターの立ち上がり、キャストらの演技力、どれも秀逸でひじょうに満足した舞台だった。

    終演後、女子トイレで「方言解りました?」なんて質問されたけど、ええ解りましたとも、きっちり、しっかり、すっきりと。だってそう変わらんもん。笑

    いやはや、一見の価値ありでしょか?ナニガ?ナニヲ?

    0

    2010/11/26 22:39

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大