ジゼル・ヴィエンヌ『こうしておまえは消え去る』 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「ジゼル・ヴィエンヌ『こうしておまえは消え去る』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    日本では中々出会えないと思う。
    男と女と暴力と殺人、そして森と霧。日本人の感覚だと中々産み出せない作品だと思う。

    まず、装置に度胆を抜かれる。

    あれ、

    にしすがも創造舎に森が出現してました。

    どこから持ってきたの!?ってゆー大木がにょっきり、にょき生え。踏みしめた落ち葉の音すら超リアル。

    それらを覆い隠すように時折、出現する霧。

    半端ない霧。

    音楽がまたカッコいい。

    森を怖いと感じるアノ感覚を、廃校の体育館で再現しちゃったのがトテツモナイ。

    日常の中から非日常へ踏み込んでしまって「不味いぞ」と分かっているのに引き返せない、不安なんだか、通り越して気持ち良くなっちゃってんだかってゆーアノ感覚が鮮やかに甦らされる。

    そして俳優の存在。
    台詞を発さなくとも雄弁に語られる身体を通して、舞台の森を更に身近に感じる。


    東京の都会ど真ん中の室内で森を体感する不思議な舞台でした。

    視覚と聴覚を完全に支配される、それは美しい舞台でした。

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    2010/11/26 00:23

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