公演情報
劇団うぬぼれ「人間になりたがったミミズと、」の観てきた!クチコミとコメント
実演鑑賞
満足度★★★
社会ドラマか人間(蚯蚓)ドラマか、いずれにしても なんだこれは! と言った おかしな世界に笑っていても、気がつくとザラッとしたリアルな舌触りが残るような作品。この不思議感覚 その形容し難い危うい魅力がこの公演の特長だろう。
歌も踊りも とりわけ上手いとは言えないが、観終わってもサブリミナル効果に支配されているようだ。荒唐無稽の中に、人間とミミズの世界、コミカルとシリアスな境界を飛び越え、誰もが抱く希望に向かって を描く。その描きたいことは、何となく解る。台詞にもあるが「隣の芝は青い」、それは現代日本が抱える社会問題の1つを表しているようだ。
物語の核心までの助走時間が長く、休憩までの前半は冗長に感じられる。しかし後半、説明にある「人間になりたかったミミズと ミミズになりたかった人間」の場面になってからは怒涛の展開。この前・後半の落差が激しい。
また 繰り返しのシーンも散見され、或る意味を持たせているようだが、諄く感じる。構成はコンパクトにして、もう少し早い段階で核心にもっていくほうがいい。遊び心もよいが、観劇歴の浅い観客にとっては 解り易さや適度な心地良さも大切だろう。
(上演時間2時間35分 途中休憩10分)【C】