白貝 公演情報 やみ・あがりシアター「白貝」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、㊟基本ミステリーなのでネタバレ厳禁。
    物語は、チラシにある通り 登山(記録)中心に淡々と進むが、ラストの伏線回収は凄い。山は 作品に登場する白貝山以外は実在し、山登りが趣味な自分にとっては聞いたことがある山ばかり。日本百名山に入る有名な山からハイキング程度の低山もあった。白貝山には避難小屋があることから、それなりに標高が高い山を設定しているような。

    山は四季折々 しかも いろいろな登山ルートがあるので楽しめるが、山行の約束をしない限り 同じ人とはめったに会わない。山では 見知らぬ人でも 情報交換や事故の際の目撃情報に繋がるため挨拶をする。それにしても やたら出会いが多くなり「私の話を聞こうとしている気がする」と。でもタイトルの「白貝」通り口を割らない。「あのときのことは絶対言わない」、その理由が肝。
    舞台美術は、シンプルだがタイトル同様 山だけではなく海を想わせる造作が巧い。
    (上演時間2時間 休憩なし)

    ネタバレBOX

    客席の対面舞台、中央に2~3段窪んだ床面に(山の)等高線のような模様があるが、海でいえば砂紋といったところ。「山」と「海(貝)」という絶妙な美術。色彩も白・黒・灰の三色で 実にシンプル。そこを登り降りするだけの動きだが、十分 山行を思わせる。

    物語の内容は記せないが、巧みな構成、シンプルだが山行の様子、それを体現する役者陣の演技、それら全てが調和した好公演。ラストは衝撃的‼

    ちなみにダイヤモンド発掘会の回は、キャスト全員同じ「やみ・あがりシアター」の白Tシャツを着ており、衣裳などの違いではなく演技力を試しているようだ。また暗転・明転はほとんどなくシーンの切り替わりは、〈私が〉山行する行動記録を傍白して場所(山)と日時が違うことを強調する。
    次回公演も楽しみにしております。

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    2025/10/17 17:50

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