蛇と天秤 公演情報 パラドックス定数「蛇と天秤」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    観てきました
    会場は、恵比寿siteという劇場ではない場所でした。

    ネタバレBOX

    入ってビックリしたのは、
    座席がパイプ椅子で机が付いているタイプだったのと、
    机の上に、「都民の健康ライブラー第2回 『現代の結核』」
    という資料があったことです。
    つまり会場自体が、セミナー会場を模している演出になっています。

    物語は、助教授の結核のセミナー開始から始まります。
    そこに、助手の若手医師が付きます。
    最初はコミカルな助手と助教授の講義だったのですが、
    製薬会社の研究員がセミナーに乱入してきてから物語が動きます。

    大学病院側は、助教授、講師、若手医師の3名。
    製薬会社は、研究員、研究員、営業の3名。
    この合計6名による話し合いが、
    我々セミナーの受講者達の目の前で繰り広げられます。

    ですので、舞台だけがライトアップされたりしないで、
    部屋全体が電気が付いたまた物語が進行するので、
    事件に遭遇したという臨場感を非常に受けました。

    8名の死亡者が出たのは、
    医療ミスなのか、医薬品の副作用の為なのか。

    真実を求める者。
    研究を極める者。
    組織に従う者。
    自身に従う者。
    それぞれの立場の者が、己の正義を、
    それぞれの正論を迷うことなく、
    語っていきます。

    その中で、浮き彫りになっていくのは、
    命の重さとは、倫理とは、人間とは
    という重いテーマでした。

    90分という時間でしたが、
    相変わらず、ずしりとくる物語でした。

    次回公演も楽しみです。


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    2010/11/14 23:00

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