満足度★
学芸会
女子高生が神様とバレーボールで対決という物語で、ハチャメチャなコメディを期待していたのですが、設定が飛んでいるだけで、物語や演出は凡庸だった(漫画やゲーム、テレビ的でした)ので全然笑えず、たった70分の作品なのにとても長く感じてしまいました。
学芸会レベルの台詞回しや動きは笑いを狙ってわざとそうしていたのだと思いますが、台詞も聞き取りにくく、本当に下手なだけに見えてしまっていました。「敢えてやってます」感をもっと出して欲しかったです。
舞台後方の左右の可動式の壁にそれぞれ1文字ずつ投影して片側だけ文字を変えて違う単語にしたり、へんとつくりに分解したりしていたのは面白い趣向でしたが、単語の連結から新鮮なイメージが拡がるようなこともなく、単なる言葉遊びに終わっていて残念でした。
あと、舞台上のプロジェクターの台を箱で囲って美術として見せていたのは、芝居に全然絡まないので、ただ邪魔なオブジェにしか見えませんでした。天井が低いので天井吊りが出来なかったのでしょうけど、裏や袖から打つとか、プロジェクターでなくディスプレイを使うなど方法があったと思います。