砂時計が落ちきる前に 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「砂時計が落ちきる前に」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/10/11 (土) 13:00

    ポップンらしいタイムループファンタジーにほろりとさせるエピソードを絡め、
    時に思い切り振り切れてぶっ飛ばす。
    このメリハリと両極端が両立するのがポップンの素晴らしいところ。
    NPO法人さん、頑張ったなあ!野口オリジナルさんも老け役頑張ったなあ!

    ネタバレBOX

    とある老人ホームが舞台。
    入居者はみな個性あふれる人々だが、スタッフも負けず劣らず個性あふれまくり。
    妻に先立たれて入居した影山一郎(野口オリジナル)は、なかなか周囲となじめずにいる。
    時折訪ねてくる娘といつも喧嘩になっては婿が間に入ってなだめる、というパターンの繰り返し。
    だがある日一郎は、昨日と同じことが今日も繰り返されている“タイムループ”に陥っていることに気づきパニックになる。
    そんな彼の話を信じてくれたのは、SF好きの婿(辻響平)とホームのお調子者ドライバー(井上ほたてひも)だった。
    婿の「誰かの、思いを遂げられない気持ちが残っていて、それが引き起こしているんじゃないか」という言葉に、3人はその“思い”を叶えて、タイムループから脱しようとする…。

    “年寄りもの”はポップンの鉄板ジャンルだが、今回はまた強烈な爺さんたちが楽しかった。
    “元大工で踊る(?!)”蓮台寺さん(岡野康弘)や“栗を拾って足で剥く”刈羽さん(今井孝祐)、
    “上からゴージャス”な感じの赤城さん(増田赤カブト)と、バリエーション豊か。
    タイムループから抜け出すために、初めて周囲の人とかかわらざるを得なくなった一郎が、
    次第にほかの入居者と言葉を交わし、仲良くなって、態度が柔らかくなっていく様がほのぼのと描かれる。
    ラストの怒涛のハッピーエンドがまた楽しくて、さっきまでじわっと涙が沸いていたのが吹っ飛ぶ感じ。

    この泣いたり笑ったり手拍子したりがポップンなんだなあ!
    老人たちとスタッフのやり取りがおかしい、それに婿のオタクっぷりも面白くて随所に笑いあり。
    井上ほたてひもさん、今やポップンの重鎮なのにそれを感じさせない天然ぶりが(素なのか?)と思わせてほんと素敵。

    終演後外へ出た時、昔このステージカフェ下北沢亭へポップンを観に来て、開演前に下で吹原さんとお会いして短いことばを交わしたことを思い出した。
    長編でも短編でもいい、もっと毒ッ気があってもいいし、振れ幅大きく泣かせて笑わせてナンセンスでもいい。
    NPO法人流ポップンテイストがこれからどんな進化を遂げてくれるのか、楽しみにしています。
    で、二代目、次の公演はいつ頃でしょうか?(^^♪

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    2025/10/12 01:59

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