砂時計が落ちきる前に 公演情報 砂時計が落ちきる前に」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
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  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/10/15 (水) 14:00

    介護施設暮らしの男が突然に七夕の前日を繰り返し体験するようになり、SF好きの娘婿と共にループから抜け出そうとするタイムループコメディ。
    同じ日を繰り返す表現が次第に加速してゆく見せ方やループの理由など「基本に忠実」で手堅い一方、あて書き(&本人希望?(←カーテンコールでの挨拶より))な人物設定はまさしくPMC野郎そのもので、先代の精神/作風をきちんと継承していることに感動。
    いやしかし前日に観た映画で印象的に使われていた「あの歌」が本作でも使われるとは……(笑)

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    希望を持てる優しい話。テンポも良く役者陣も上手い上に手を抜かない。面白くないはずがない。あっという間の90分でした。

    ネタバレBOX

    先代と比べるのは野暮なのは承知で書くとかなり毒抜きされた上にスケールダウンしているという感じ。しかし当たり前と言えば当たり前なのだが別ものであるので毒もスケールも比べる意味は無い。今の自分が見て面白かったかどうかのみでいうと面白かったと言い切れる。
    おそらく2作目の方がハードルは高いと思う。
    初長編ということで今作はあまりにもどストレートに作ったものを過去作を知る役者と力合わせて「ポップンマッシュルームチキン野郎」テイストに仕上げたものだと思うが、また同じように作成するか、もっと冒険するかは作家次第。できればもう少し冒険してみてほしい。
  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2025/10/11 (土) 13:00

    ポップンらしいタイムループファンタジーにほろりとさせるエピソードを絡め、
    時に思い切り振り切れてぶっ飛ばす。
    このメリハリと両極端が両立するのがポップンの素晴らしいところ。
    NPO法人さん、頑張ったなあ!野口オリジナルさんも老け役頑張ったなあ!

    ネタバレBOX

    とある老人ホームが舞台。
    入居者はみな個性あふれる人々だが、スタッフも負けず劣らず個性あふれまくり。
    妻に先立たれて入居した影山一郎(野口オリジナル)は、なかなか周囲となじめずにいる。
    時折訪ねてくる娘といつも喧嘩になっては婿が間に入ってなだめる、というパターンの繰り返し。
    だがある日一郎は、昨日と同じことが今日も繰り返されている“タイムループ”に陥っていることに気づきパニックになる。
    そんな彼の話を信じてくれたのは、SF好きの婿(辻響平)とホームのお調子者ドライバー(井上ほたてひも)だった。
    婿の「誰かの、思いを遂げられない気持ちが残っていて、それが引き起こしているんじゃないか」という言葉に、3人はその“思い”を叶えて、タイムループから脱しようとする…。

    “年寄りもの”はポップンの鉄板ジャンルだが、今回はまた強烈な爺さんたちが楽しかった。
    “元大工で踊る(?!)”蓮台寺さん(岡野康弘)や“栗を拾って足で剥く”刈羽さん(今井孝祐)、
    “上からゴージャス”な感じの赤城さん(増田赤カブト)と、バリエーション豊か。
    タイムループから抜け出すために、初めて周囲の人とかかわらざるを得なくなった一郎が、
    次第にほかの入居者と言葉を交わし、仲良くなって、態度が柔らかくなっていく様がほのぼのと描かれる。
    ラストの怒涛のハッピーエンドがまた楽しくて、さっきまでじわっと涙が沸いていたのが吹っ飛ぶ感じ。

    この泣いたり笑ったり手拍子したりがポップンなんだなあ!
    老人たちとスタッフのやり取りがおかしい、それに婿のオタクっぷりも面白くて随所に笑いあり。
    井上ほたてひもさん、今やポップンの重鎮なのにそれを感じさせない天然ぶりが(素なのか?)と思わせてほんと素敵。

    終演後外へ出た時、昔このステージカフェ下北沢亭へポップンを観に来て、開演前に下で吹原さんとお会いして短いことばを交わしたことを思い出した。
    長編でも短編でもいい、もっと毒ッ気があってもいいし、振れ幅大きく泣かせて笑わせてナンセンスでもいい。
    NPO法人流ポップンテイストがこれからどんな進化を遂げてくれるのか、楽しみにしています。
    で、二代目、次の公演はいつ頃でしょうか?(^^♪

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