ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス 公演情報 公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団「ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    ネタバレ

    ネタバレBOX

    三鷹市立芸術文化センターの期待の若手劇団シリーズ

    東京にこにこちゃん『ドント・ルック・バック・イン・マイ・ボイス』を観劇。

    あらすじ:
     テレビアニメの創成期から現代までの声優たちの物語。
    まだ舞台に立った事のない新人俳優・小山笑子が、テレビアニメの声優に抜擢される。スタジオには癖のある声優たちがおり、初の声優体験は不安だらけだが、周りのアドバイスで日増しに上達していく。
    仕舞いには長寿番組になっていくが、年齢と共に声が痩せていく声優たちは少しづつ引退し、小山笑子だけになってしまう。
    そこでプロデューサーが生成AIを使い、永遠の声を手に入れようと画策するのだが…。

    感想:
     子供の頃に見続けていたテレビアニメの声が声優の都合で交代し、違う声を当てられた衝撃は経験あるだろうが、それを基に昭和から現代までのテレビアニメ界の裏側を描いている。
     時代の変化と波、それに抗う声優たちの葛藤を存分に味わうことが出来、朝の連ドラを一気に見ているような物語は全く飽きさせない。
    ボケとツッコミが満載だが、展開の匙加減としては悪くない。演出家曰く、『漫才のボケとツッコミを演劇に転用するとボケと困惑になる』と言っていたが、その困惑の上手さを演じているのが小山笑子役の
    『西出結』だ。間違いなく今後、小劇場のヒロインになるであろう、彼女の演劇におけるキャラクター作りはいつも抜群だ。
     演劇を観て、笑いながら涙が出たというのは初めての経験だったが、とても良い気分で劇場を後にした。
     今後の追っかけ劇団になったようだ。

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    2025/10/07 09:44

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