フローズン サマー 公演情報 劇団なのぐらむ「フローズン サマー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    肝心なことは舞台の袖で起きている!!
    前作の『憂鬱な午後』と今回の『フローズン サマー』を観て、作風が分かってきました。

    ネタバレBOX

    発注者の意にそぐわないクローンは返品されて処分されてしまい、また新しいクローンを作って記憶を注入してお届けするという近未来世界の非人間性を訴える作品ではありますが…、

    凶行や肝心なことは舞台の外で行われていて、お客さんの想像にお任せしますっていうスタイルですね。

    今回はカナブンと呼ばれた男クローンが血の付いた鎌などを持っていたので何が起きたのかは理解できましたが、それでもいきなりの結論だけです。

    まあ、まさか女性たちも別のクローン製造会社の社員とは思っていませんでしたが、カナブンに対してあんなにキモイと言っていたのに、翌日には女性がくっついていて何か変だ、四六時中監視しているようだなとは思っていました。

    カナブンの元になった男性も急に切れたりしていたのでしょうか。それにしても、カナブンが別のグループである女クローンやその男性技術者たちをどんなきっかけで殺すことになったのか、あるいはカナブン自身がクローンということに気付いて自暴自棄になったのでしょうか。

    作風と言ってしまえばそれまでですが、そして私も想像たくましく色々考えましたが、やはり省略し過ぎのような気がします。舞台の袖で起きていることを描いてほしいと思います!

    ところで、カナブンはこの後女性たちをも殺戮してしまうのでしょうか。ま、後のことは観客それぞれが想像すればいいことですね。

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    2010/11/03 00:50

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  • 省略しても伝わる場合、むしろ省略した方が膨らむ場合がある一方で、そこが見たかったのにーと感じることがあります。それぞれの感受性のことなので難しいですね。

    2010/11/11 13:22

    ご来場、ありがとうございました。

    雨模様様の仰る通り、見ている方の想像力で補完されるシナリオですね。
    テレビドラマや映画と違い、舞台上での作品ですから、重点を置く部分が違ってしまうのです。
    シーン転換やカット割りなどが出来ない分、リアルな舞台美術と、その場だけで起きている事を見せる事によってお客様にご理解いただけるように毎回考えております。

    ”ライブ”の醍醐味と言う事で楽しんでいただければと思っておりますが、
    次回以降の作品に向けての研究課題であるとも考えます。

    貴重なご感想、ありがとうございます。
    今後も応援のほど、よろしくお願い申し上げます。

    2010/11/04 17:47

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