糸洲の壕 (ウッカーガマ) 公演情報 風雷紡「糸洲の壕 (ウッカーガマ)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    舞台美術は2mほどの正方形枠を左右に
    3つ程置いたシンプルなもので
    その分 衣装などがしっかりとしていました
    卒業証書をかたにしての従軍で
    日本人得意の同調意識もあっての
    従軍看護を淡々と劣悪なる状況に向い
    過酷になってゆく戦況を背景に
    見事に表現していた舞台であり
    引き込まれました

    ネタバレBOX

    昭和20年の終戦の年に生まれた女性が
    孫を連れて沖縄に旅行に来て
    自分の母が体験した沖縄戦を
    孫娘に語って聞かせ
    その話の再現が舞台作品となってる体です

    看護助手としての従軍ではあるものの
    戦闘で負傷した兵士の四肢を切断するばかりで
    碌な医療品もない状況が進んでいき
    段々と精神が削れられ終には部隊の解散となり
    軍人さんは全て戦死し
    女学生らは米軍の捕虜となり悲惨なめに
    あったようだが作中ではボカしてましたね
    この話を伝えた祖母の母は
    首里の守備隊にいた婚約者とのあいだで
    子を成していて妊娠4か月だったので
    凌辱を免れたようだが
    学友達は後世にこの戦争の史実を伝え
    生き延びよと隊長の最期の命令あったが
    母は何も語らず死後に見つけた日記と
    自分の調べたことを孫娘に伝えて
    命を繋ぐ尊さを託したかったと
    一人孫娘の妊娠に気付いた祖母は語り
    終演となります

    作中で女学生たちが歌うのも
    何か良かった

    野戦病院の医薬品がモルヒネと多量の青酸カリ
    しかなかったとか悲惨通り越しますね
    医療軍人さんらも専門が歯科とか産婦人科とか
    眼科など外科が1人もいないとか
    末期の戦争デスよね

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    2025/08/21 18:32

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