【8/17追加公演決定!!】おどるシェイクスピア 『RARE〜リア王〜』 公演情報 CHAiroiPLIN「【8/17追加公演決定!!】おどるシェイクスピア 『RARE〜リア王〜』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度

    ずいぶん昔、同じタイトルで「踊るシェイクスピア」とシリーズ(確か、中屋敷法仁だったか)を見たことがあったが、まもなく終わってしまった。口で言ったり、宣伝に使ったりするには分りやすいが、実行してみると上手くいかない。今度もきっと・・・、と思ったが、久し振りに伊藤キムが演劇と絡むし、中堅の俳優も出ているので首尾いかに、と新馬場へでかけた。
     演劇や、ダンス、音楽の交流を甘く見てはいけない。惨敗の舞台である。まず基本のテキストが未熟である。「リア王」をどうやらレストランの相続とからめているらしいのだが、役が多すぎて、どのように原作と絡んでいるか分らない。このあたりのテキトー感が濃い。かつて夏夢をレストランの厨房一同の森へのピクニックに組み直した作品を見たことがあるが(よくできていたが、やはり違和感は残った)、リア王ならでは、の組むシチュエーションも考えられていない。
    音楽仕立てにするなら、もっと上質の音楽でないと。流行歌と児童向け音楽を混ぜたような音楽では気が滅入る。舞台の目先はどんどん変わるのだが、名の知れた演技者が出ているところはそれなりに本人の工夫でなんとか持つが、群舞のところになると落差が激しい。目当てで行ったキムもさすがに独演では歌も踊りも際立つが、年は取った。全編から見れば2分程度の出である。
    音楽はムリに作曲にしないで、選曲にすれば、かなり救えただろ。俳優たちも面倒になると、机を前に横に並べて横一列の割り台詞、というのは安易にすぎるだろう。劇団名は茶色のプリンと言うらしいが、横文字なので、チャランポランかと誤読してしまった。
    久し振りに6行会ホール。見やすい良いホールだがこういう演劇には辛くなった。この世界も技術進歩は著しい、Ⅰ時間45分という予告だったが2時間かかった。


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    2025/08/16 11:27

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