満足度★★★
実力
歌舞伎役者が新派へ。主役として幹部1名なら、今までにもいくらでもあったのでしょうが、今回は中堅が四人。それぞれに仁にはまり、しっくり溶け込んでいたのは素晴らしかったです。ただ、春猿丈はビデオででも研究したのでしょうか、玉三郎丈ならこうだろうと予想できる(実際の公演は未見)様子で、あたかも「型」のような演技に少し疑問を感じました。猿之助一門にはこれからもなかなか大舞台への声がかからないかもしれませんので、いろいろな試み(来年2月には右近丈でシラノ)があるようですが、確かな実力を持っているのですから、その「使い方」を松竹には誤って欲しくありません。