満足度★★★★
お腹いっぱい
原作者の塩野七生さんは、カエサルを描くために全15巻(単行本で。文庫本だと倍くらい。)の物語を書ききったと仰っているようですが、それだけ魅力ある、そして、〝ローマ帝国〟には重要な人物(本人は共和制を推進)。
回想の中でさらに回想が差し込まれるので、できれば観る前に舞台の構成を知っておくと、途中で置いていかれないで済むかもしれません(パンフレットは少々高目の1,500円)。
ほとんどの人がカエサル(シーザー)の最期は知っているわけで、ルビコン河やクレオパトラとのエピソードも有名過ぎるし、外せないしで、2時間半でもとうてい足りない感じですが、よくまとまっていると思います。
大劇場で大役者(幸四郎)主演なので、脇役も豪華過ぎてもったいない。そんな中、青年座の檀さんと佐藤さんの健闘に拍手です。