性的敗北 公演情報 シンクロ少女「性的敗北」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    タイトルの意味
    個々の愛憎劇に歪んだスパイスをかけて味を濃くしたような作品。客席は対面式だが、終盤エロいシーンがあるので見どころは会場に入って手前の前列座って左側が絶妙なエロチックゾーン。ここの席は料金倍額でも良さそう!!笑

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    3人兄弟の弟と妹は近親相姦の仲。これを知った兄嫁は一般常識を盾に二人を別れさせようと尽力する。この時に兄嫁は夫に種がない為に子供が授からないことも暴露する。やがて別れた兄と妹。妹はうどん焼きそばの店員と恋仲になり、一方で妹に捨てられた兄は妹を忘れられない心の痛さに泣きじゃくる。そんな背景を利用するように兄嫁が弟の種を貰いに来る。「夫に種がないから貴方の種を私に頂戴!そして子供を生むわ。」とセックスを夫と一緒に弟に強要するも、投げやりになっていた弟は兄が応援する眼の前で兄嫁とセックスをする。セックスシーンでのしまおみほはパンツを脱いで投げたが下はスッポンポンのように見えた!(すっかりオヤジ発言!)

    もう一方の愛憎劇も同時進行的に反対側で公演される。ヤマダ(女)の親友リオ(女)はヤマダにケイジという同棲相手が居るにも関わらず頻繁にヤマダを呼びつける。ここでのリオは「ヤマダが好きで好きで仕方がないから一緒に居て欲しい」とのたまうが、ヤマダが幸せそうな環境に居ることに嫉妬している表情も見せる。そんな折、リオはケイジに会うことを思いつく。この時にヤマダは「酒癖が悪いからケイジにはお酒は飲ませないように」と耳打ちするも、いざケイジに会い、ケイジから「ヤマダの話でもっと酷い女かと思っていたけど違うじゃん」との一言でリオはヤマダからケイジを奪うことを決める。ヤマダにとことん酒を飲ませ自分も酔ったフリをしてヤマダの目の前でリオはケイジとセックスをする。これが原因で別れるヤマダとケイジ。その後、ちゃっかりとリオはケイジの恋人に収まる

    三組目の恋人2人、ナツヒコとユリは今にも破滅しそうな恋人どおし。観客の目にもたぶん、そのうち別れるんだろなーと予感さえしていた人は多いと思う。そんな二人がユリの妊娠によって、ナツヒコはこれから地獄になることも想定しながらも観念する。笑


    三組三様のゆくえを描いた作品。観終わって男が性に敗北する場面を描きたかったのだなと理解する。序盤、静かなモノローグの始まりだったため、ただの恋愛ものかな?と思っていたら違った。誰にでも受け入れられる物語ではないから、好みは割れると思うが、「人間の業」のようなものを感じた舞台だった。相手の弱点を利用して勝ち誇る醜さが絶妙な物語!誰かの不幸の上に幸せが成り立ってるような構図。観ておいても悪くない、と思う。

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    2010/10/16 17:14

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