カズコと、天使 公演情報 さるしげろっく「カズコと、天使」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    あるがままを、
    一つの絵画を通して描く現在、過去、未来の話。こう宣言していることの功罪が少し感じられました。

    ネタバレBOX

    過去は現在へのきっかけであるビッグバンか、昨日の様子のような感じなのか…、「飾られた…」とあることから、絵画が持ち込まれた経緯、どんなきっかけがあったのかと楽しみになります。

    未来の話があるということは、現在の様子が続くということです。現在の話は建物を取り壊すことについての会議のシーンで始まりましたが、建物を残すことに決まっています。結果は分かり切っています。

    過去の話は女流作家と売れない絵描きの夫の話。女流作家の気持ちを考えると、いつまでもこの風景が続くような気がしました。というか、未来は過去からの続きですが、さらに未来に続いてほしいなと思いました。

    未来の話は、盗賊かテロリストか、そんな組織の人間が逃げ込んでたてこもる話でした。未来には続かない一日、最後の日を表現するにはこうしないとだめだったんでしょうか、強引な内容でした。絵画を破り、建物を爆破させました。

    女流作家の気持ちを考えると残念ですが、未来永劫まであると思っていた大木も落雷で枯れてしまうこともあります。大風で倒れた古木もあります。

    物には始まりがあり、終わりがあります。悲しいけれど、あるがままを受け入れました。

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    2010/10/16 10:36

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