センスセンスセンス・オブ・ワンダー 公演情報 三月倶楽部「センスセンスセンス・オブ・ワンダー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    初日に観劇。
    木村美月さんは、自分、2年前の『幽霊塔と私と乱歩の話 』がすこぶるお気に入りでして。
    今作は、そのラインの作品。
    幽霊塔が追憶のファンタジーなら、今作は癒しのファンタジーかな。
    ちゃんと幻想味を感じられる芝居って意外と無い。

    演者も、美術も、小道具も、作り手の興味、趣味、好感が詰まった世界に迷い込む感じ。
    旅する二人の抱える現代性。旅の目的は、完売してる新作のカードを手に入れるためってのも現代的。
    目的地は田舎のコンビニ。

    レイチェル・カーソンがタイトルでピックアップされてるし、引用も実際されますが。
    他の各種色んな作品も時には間接的に、はっきりとわかりやすくもあり、で。
    それにべったりってわけじゃないです。むしろ、自分は宮沢賢治オマージュを強く感じたり。
    作中のとある登場人物が夢中になっていた一冊(レクイエム)は、今度読んでみようと思った。

    色んな場面転換があって、そこは観てて楽しかった。
    小道具の使い方も可愛かった。お前、それ出来るんだね、みたいな。

    ミステリー要素もあった幽霊塔に比べると、もっとまっすぐにこの作り手の世界観に浸る感じで。
    起伏という点だと単調さも感じはしたけど。
    この居心地の良さは、悪くない、尊いなって思いました。

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    2025/06/21 10:57

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