満足度★★★★
生き残った者
「バッコスの祭」の芝居にはいつも泣かされている。今回、ここでも「泣けた」という感想が多く、先に観た友人が「目が腫れるほど泣いた」と言うものだから、ミニタオルを手に観たが(笑)、予想したよりもウェットではなく、抑制のきいた芝居だったので、むしろ好感が持てた。
作者はもとより、出演者らも広島に足を運び、関連資料に当たるなど、時代背景について相当勉強を重ねたと聞く。
4年前、池袋演劇祭にこの作品(初演)で出場し、入賞を果たせず、今回は再演で受賞ということで、まずはおめでとうございます。
池袋も3年連続で受賞しているそうで、着実に実績を積み重ねているようで喜ばしい。