『三姉妹の罠』 公演情報 8割世界【19日20日、愛媛公演!!】「『三姉妹の罠』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    千秋楽拝見しました
    シチュエーション・コメディーらしく部分的には笑えたのですが、正直満足したとは言いがたかったです。
    みなさん軒並み高評価なので、観る前から自分の期待値が高かったのかもしれません。
    私みたいな感じ方は例外なのかもしれませんが、気になった点についてはネタばれにて。
    悩んだ末の☆3つ、次回作に期待しています。

    ネタバレBOX

    冒頭、姿の見えない長女(嶋木美羽)の長電話が聞こえてきて、茶の間の人々がさまざまにリアクションをするのですが、観ていてピンときませんでした。
    父親が入院した病名の「痔」の話題を延々続けたのが「お尻いっぱいです!」というギャグを生むためだと考えると、ものすごく時間のロスに感じましたし、観ていて退屈してしまいました。
    中盤へ笑いのエンジンがかかるまでが長すぎたのです。自分はコメディーの場合、最初にまず笑って「うん、これは面白そう!」と惹きつけられないと、魅力を感じないのです。
    長女が状況をオーバーに分析しながらマンガチックに叫ぶところ。私はこういうわざとらしい演技が好きではないので引いてしまいました。
    漫才師の嫁(宮澤ちさ恵)が「灰になる」という言葉の意味が私には理解できず(流行語なのですか?)、フェイドアウトする演出に必然を感じませんでした。「忘れ物しちゃって」と戻ってくる先輩漫才師も、観客にそれとわかる「忘れ物」がないと、説得力がありません。
    男性漫才師2人の演技が終始すべり気味なのも気になりました。
    編集者、次女のおさななじみ、2人の「パクうちだ」などは面白いキャラクターで好みでした(初代、2代目という表現は、世襲でもないのに配役名としては適していないと思いましたが。謎の男A,Bや1,2ではダメなんでしょうか)。
    小劇場系のコメディーの場合、三谷幸喜の東京サンシャインボーイズのように、作者の手腕に加え、チームワークが前面に出る劇団のほうに私はより親近感を感じるのですが、「8割世界」は鈴木雄太さんのプロデュースユニットのような印象を受け、俳優は各自がんばっているように見えました。
    台詞のはしばしに作者の笑いの意図のようなものがみえて、お話として浸りきれないものがあったのです。
    今回、特に印象に残ったのは小林守(Wキャスト)、高宮尚貴、宮澤ちさ恵のお三方。小林さんは期待どおり。高宮さんはまさに孤軍奮闘といった趣で盛り上げ、演技力がある人だからこそ、お客も笑えるのだと思いました。
    宮澤さんもいかにも生活に苦労している女芸人で妻という感じがよく出ていてよかった。本多さんが今回で抜けたのは誠に残念。来年は新生スタートとなりますが、実力のある劇団員を抱えているだけに、客演者も含めたチームワークをもっと感じられれば、さらに楽しめるのにと思いました。
    終盤、編集者が次女を諭す場面がとてもよく、そのあとの姉妹の会話の場面、ホームドラマの最終回のような親しい身内同士のちょっと気恥ずかしい会話だけに、引っ張りすぎに感じました。

    6

    2010/10/12 20:56

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  • 高宮なおき様

    ご丁寧なコメントをいただき、ありがとうございます。
    演技以外に日ごろから俳優としての素養をきっちりと身につける努力をされているようで、さすがだなぁと感心しております。
    高宮さんは芝居における「運び」というものをよく理解しておられる。とりわけコメディにおいてはとても重要なことだと思っています。
    自分が目立ったり、「ウケる」ことばかり気にしているコメディの俳優さんには、ぜひ見習っていただきたい良きお手本だと思います。
    次回もまた、楽しませてください。

    2010/10/18 21:38

    きゃる様

    ご観劇、そして「観てきた!」コメント、ありがとうございました!
    8割世界劇団員の高宮尚貴です。
    きゃる様には日本舞踊の会にも足を運んで頂き、本当に光栄です。ありがとうございます!
    個人的にもコメント頂き、作品の細かい部分まで御指摘下さり、刺激になりました!!
    これからもより良い作品をお客様に楽しんで頂くため、精一杯励みますので、今後ともどうか宜しくお願い致します!!

    2010/10/18 11:01

    鈴木雄太さま

    >「悩んだ末」が☆2つにしようか3つにしようかでは…

    あ、それはない。絶対ないです!(笑)

    2010/10/13 11:53

    きゃる様

    ☆4つに近い☆3つでしたか!
    「悩んだ末」が☆2つにしようか3つにしようかでは…とも勝手に勘ぐり、一人悶えておりました。

    なんかちょっと安心です(笑)

    早速、草野球についてアレコレ研究中ですので、次回公演を楽しみになさって下さいませ!

    2010/10/13 11:30

    鈴木雄太さま

    ありがとうございます。
    正直、悩み、迷ったのです。実のところ、3.5くらいの気もちで、四捨五入して☆4つにすることも考えたのですが、好意的に観てくださるかたがたくさんいらっしゃったので、安心してあえて奮起を促す意味で3にさせていただきました。すみません。☆3つと言っても「当分、観ないと思う☆3つ」ではなく、限りなく4に近く、今後も見続ける「☆3つ」ですのでお許しください。
    「4や5が多い中、3をつけられたときは正直、こん畜生!と思って奮起して、次回はもっと笑わせてやる!と思いましたよ」とおっしゃるコメディー劇団の主宰のかたが私の周囲には何人かいらっしゃるようなので、申し訳なく思いながらも起爆剤にはなってるのかな、と(笑)。
    次回は草野球だから、大いに期待しています。

    2010/10/12 22:49

    ご観劇&「観てきた!」コメント、まことにありがとうございました!
    8割世界主宰の鈴木雄太です。

    きゃるサンからは期待のコメントを何度も頂いていただけに残念!
    この悔しさは次回公演にぶつける事にいたします!

    よろしければまた次回公演もご覧になってやって下さい。
    今後とも8割世界をよろしくお願いいたします☆

    >中盤へ笑いのエンジンがかかるまでが長すぎたのです。自分はコメディーの場合、最初にまず笑って「うん、これは面白そう!」と惹きつけられないと、魅力を感じないのです。

    これはその通りですね…弱点というか、自分でも思っているプラン通りになかなかいかず、歯痒い部分ではあります。理由はある程度は判明はしております、なんとか次はそこ目指します。

    >観客にそれとわかる「忘れ物」がないと、説得力がありません。

    一応、アルバイト情報誌を机下から取り出すシーンがあるんですが…わかりづらかったですかね(汗)…う~ん、残念です!

    >「8割世界」は鈴木雄太さんのプロデュースユニットのような印象を受け、俳優は各自がんばっているように見えました。

    なるほど…非常に参考になりました。お言葉いただいて改めて見つめてみて、理由もなんとなくですが見えてきております。ちょっと考えてみますね。

    >台詞のはしばしに作者の笑いの意図のようなものがみえて、お話として浸りきれないものがあったのです。

    あぁ、なるほど…これは最も猛省すべき部分ですね…。
    勉強し直します。


    …ちなみに「灰になる」は流行語とかではないです(苦笑)
    あそこで嫁をハケさせずに残したく、且つ話から一旦外したかったのでああしました。
    多少…というか結構、かなり強引な持っていき方である事は自覚しておりますので、言い訳はしません!(笑)

    長文大変失礼いたしました!

    2010/10/12 21:20

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