ヘッダ・ガーブレル 公演情報 新国立劇場「ヘッダ・ガーブレル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    いまいち掴めなかったヘッダという女性
    芝居そのものについては、可もなく不可もなくいった印象。落ち着いて観られる舞台ではあったと思います。

    ネタバレBOX

    分からなかったのが、ヘッダという女性の造形。
    素直に芝居を観る限りではこういう感想でした。すなわち、将軍の娘であるというプライドだけは大事にしながらも、自分のプライドを保つための努力は何もしなかった。そして時代の波に飲み込まれ、決して満足とは言えない結婚を選択せざるをえなくなる。そんな自分に嫌気が差していた頃に過去に好意を寄せていた男性に寄り添って生きる女性を間近に見て嫉妬心にかられて絶望し、発作的に自殺する・・・、とても弱い女性なんだなと。ところが公演チラシでは「強く、気高く、信じる生き方を求めて、人生を駆け抜けた女性―ヘッダ・ガーブレル」と謳っているし、演出家の宮田氏もホームページに掲載の公演概要ではヘッダの選択を「変わりゆく時代そのものに、敢然とNO!を突きつけた、個の尊厳に立った、更なる“新しい女”の生き様」と、とても肯定的です。うーん、この隔たりは大きいな。

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    2010/10/09 17:26

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