ニッポン人は亡命する。 公演情報 うずめ劇場「ニッポン人は亡命する。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★

    鑑賞日2025/01/24 (金) 19:00

    「鬼才・鈴江俊郎が、ドイツ人演出家ペーター・ゲスナーの熱望に応え、うずめ劇場のために書き下ろした息もつかせず展開する2時間強の新作戯曲」というので、期待してチケットを購入したのだが、全くの期待外れ。

    (以下、ネタバレBOXにて…)

    ネタバレBOX

    福井県での演劇祭で起こった事件をモチーフにした内容。全県の高校が参加する演劇祭の作品を地域のケーブルテレビが中継放送したが、ある高校の作品は県に所在する原子力発電所の是非を扱っているためこの作品だけ放送しなかった。これは表現の自由の侵害・差別ではないかということが起点となっている。

    が、途中から舞台上の演技者同士ではなく、客席に対して県の高校演劇協議会、日本劇作家協会、日本演出者協会…へと次々に悪口三昧の罵り、これはもう演劇ではなく、完全なプロパガンダだ。そもそも劇作家協会は坂手洋二の他著者の本からの剽窃問題で、演出者協会は谷賢一のセクハラ・パワハラ問題で、ともに全く有効な手を打てない組織であることが明らかになったのは記憶に新しい。

    で、結局はこんな日本ではやがて自分の子供たちがイジメにあって自殺に追い込まれかねない、だからドイツに亡命したいんだというオハナシ。
    ドイツへの亡命や難民申請が不可能なのはわかりきった話だし、そもそも亡命や難民申請など考慮せず単にドイツに移住すればいいだけのこと。そんな簡単な理屈もわからない主人公が劇作家と自称していることで、まず戯曲として破綻している。

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    2025/05/15 12:29

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