満足度★
後1本誰かが煙草に火をつけたら、喘息の発作を起こしたみたいな咳をして、通路の補助椅子に座ってる人を押しのけて一番前の席から脱出しようと思ってました。プロの俳優なら実際に煙草を吸わなくても演技で煙が出ているように見せてください!見ているほうが芝居に集中できない。
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2010/09/29 14:03
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2010/09/29 19:01
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そのうえで。
>プロの俳優なら実際に煙草を吸わなくても演技で煙が出ているように見せてください!
そんなことは不可能です。
役者が松本幸四郎だろうが市村正親だろうが、演出家が蜷川だろうが浅利だろうが
椅子がホンモノ、机がホンモノ、コップに入った水がホンモノ、
灰皿がホンモノ、という状況下で、演技だけで煙が出ているようにみせることはできません。
(他のひとのコメントによると、かなりリアルな舞台装置らしいですね)
タバコを持っていなければ
『あの役者小道具を忘れたな』と見えます。
火をつけずに口にくわえていれば
『なぜ火をつけないんだろう』と見えます。
演劇は「舞台上の違和感をとりのぞく」ことが大事です。
やりかたはつくられる演劇によって異なりますが、
「極端にデフォルメして違和感を減らす」
「一定のルールでデフォルメして違和感を減らす」
「とことん本物に近づけることで違和感を減らす」
などといったやりかたがあります。
リアルなセットをくんだら、(みてないですが、おそらく)
タバコもリアルにしなければならなくなるのです。
最近は、「赤く光って水蒸気が出るタバコ状のもの」もありますが、
それには「いつまでたっても短くならない」→
「長くてまだ喫えるのに消しちゃう」違和感という問題がおこってしまいます。
例えば落語はそんなことはありません。
扇子を口につっこんで
「うどんを食べてるように見える」
ということが起こります。
それは落語は極端にデフォルメされているからです。
なにしろ、本来なら3、4人の人間が出るべきはなしを
顔の向きと口調と声だけで1人の人間がやるのですから。
デフォルメされた対象をみているときは、
見る側の脳が補完してくれるわけです。
サーコさんが問題にするべきは
「この作品は喫煙のシーンがあります」と事前に団体がアナウンスしなかったこと
「タバコの煙が苦手なひとは後方の席をご案内します」という配慮が団体になかったことであり、
役者の技量の問題ではないと思います。