満足度★★★
R-15でもいいかな...
ヤクザ物に暴力描写はつきものなので、それを分かっていて見に来る分にはいいでしょうが、あまり暴力描写が多いとそればかり印象に残ってしまうので、バランスは大切ですね。良く練られた脚本なのに、最後の中山の宮沢賢治の朗読ほど心に迫ってこないのは、中山と伊藤の普通の人の部分があまり描かれていないからかなー。普通の観客はヤクザであることには共感しないけど、ヤクザの普通の人の部分には共感すると思う。チカのことだって愛していると二人とも言いながら、ほとんど見殺し状態だし。
男ばっかり劇団にしては若い男性観客が多かったのは、題材のせいだったのかしら?この観客の心を掴みつづけるのは、大変だけど、やりがいありますよね。