満足度★★★★
敵はどこにいるのか。
Mヴァージョン観劇。
勝利は行動あるのみ!と言わんばかりにゲームに翻弄されて立ち往生する傾向を持つKチームに対しMチームは、冷静沈着の頭脳集団。相手チームの行動心理を手にとるように読める神の使いのような者もおり、勝敗は戦わずして明らかであるようなものなのですが、たとえこのゲームに勝ったとしても、シャハマーチのシステムは消滅しないということへの葛藤や、ゲームの存在を疑う視点が中心となり、それがチーム間に軋轢を生みつつも、見えない巨大な敵に対する戦いを挑むという点が、非常に興味深かったです。
また、脳内仮想空間と思わしき場所で行われているこのゲームが細胞レベルで組み込まれたある種のマインドコントロールによって統制されているものなのかとおもうと空恐ろしくもあり。
それでいてシャハマーチの世界に大いに魅了されました。