俺が彼女を好きなことを神にすらきづかせない‏【公演終了】 公演情報 劇団鋼鉄村松「俺が彼女を好きなことを神にすらきづかせない‏【公演終了】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「えーっと」
    役者さんの名前が一風変わっているのでどのようなお芝居になるのかなと思っていましたが、しっかりした筋立てで構成され、とても面白いお芝居になっていました。

    しかし…、もありました。

    ネタバレBOX

    20世紀に近い19世紀の決闘にまつわる話。正統な作法に従って決闘を行おうとする貴族、新興勢力たち。そこに介添え人として偶然職を得た主人公が、途中で決闘が中止になり名誉が傷ついたとして自殺した貴族の娘に恋したものの、父が死んだのはあなたのせいだと言われ打ち明けられずにいて、その後も、決闘反対派として立ち上がった娘に恋していることを仲間に隠しながら、しかしばればれながら打ち明けないダンディズムがちょっと可笑しいです。

    決闘好きで100人以上殺した貴族が目をぎょろぎょろさせながら機会を窺っている一方で、殺戮に至らないように裏取引をしたり、対等な立場でないと決闘できないとして家族関係を一緒にしようと子沢山になったりするなど、バカバカしさも盛り込まれていました。

    決闘自体は禁止されているのに実際には大目に見ていた国家も、戦争が始まると厳格に禁止するとのことで、名誉を傷つけたのは敵国だから敵国と決闘しろということか、どうせ死ぬなら国のために働けということか、興味深いです。

    いずれにしても、良く調べられ、面白い筋書きに構成されていました。

    ただ、特に後半部分、台詞が入っていない箇所が何ヶ所かありました。台詞を忘れかけ、周りの俳優さんたちを一瞬凍らせた新聞記者…、台詞がつかえ、「えーっと」と言ってから次の台詞を発したヒロインの娘…、2時間15分程の長いお芝居ではありましたが、しっかり練習してほしいと思いました。

    やべっちのような主人公のムラマツベスさん、缶コーヒーボスに出ている伊藤さんを悪くしたようなボス村松さんの貴族など、似ているなあと思いながら観ていました。

    いずれにせよ、私としては、「えーっと」がこのお芝居で一番新鮮な驚きでした!!

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    2010/09/18 11:10

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