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太鼓たたいて笛ふいて
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公演情報
こまつ座「
太鼓たたいて笛ふいて
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(534)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
こまつ座『太鼓をたたいて笛ふいて』を観劇。
売れっ子作家・林芙美子に原稿の催促に来ている編集者。
沢山の依頼を抱え、遅々として進まないと知りながらも、新たにラジオ界への進出を提案するのだ。
そんな最中、戦争が始まり編集者は内閣情報部員として彼女を戦地に赴かせ、戦争を高揚させる文章を書かせるが、戦地での酷い出来事を目撃する度に、日本という国に疑問を呈するのであった…。
林芙美子の人生を眺めながら、日本が行った戦争について疑問を投げかけている内容だ。
井上ひさし作品はどれもそうだが、市井の人たちからの目線で描かれて、登場人物たちと一緒に疑問を感じ、同じ様な考えに至るという流れになっている。
知られざる林芙美子の内面と生き様に共感し、力がみなぎり、涙腺が緩み、「満足した」と思えども、観劇後には一瞬立ち止まり、描かれているテーマを改めて反芻してしまうのが井上ひさしの底力なのだ。
野田秀樹や平田オリザの描き方とは異なり、演劇的興奮や刺激はないが、テーマを直接的に客席に投げかけられると、逃げられなくなってしまうのだ。
林芙美子を演じた『大竹しのぶ』は勿論だが、林キク(母親)を演じた劇団☆新感線の『高田聖子』の芸の幅の広さには驚きしかない。
『近藤公園」も抜群だ。
『井上ひさし』の戯曲のみ公演する『こまつ座』だが、一度ぐらいは観ることを勧める。
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2024/11/24 21:32
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