にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫ 公演情報 クロカミショウネン18 (2012年に解散致しました。応援して下さった方々、本当にありがとうございました。)「にねんいちくみ保護者会≪ご来場ありがとうございました!≫」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    大人げないのが大人
    会場の使い方がなかなかで、臨場感抜群。
    キャラもはっきりしていて、わかりやすい。

    ネタバレBOX

    もう、なんと言うか、保護者会である。
    その場に参加してしまった感じ。

    演じる場所を囲むように観客は座り、照明は普通の会議室のままなので、まるで保護者会に観客全員が参加しているようだった。
    照明が明るいので、観客も緊張しながらの観劇で、いつ担任の先生に指されないかびくびくしたりして(笑)。つい、役者の後ろに見えてしまう観客の様子にも目がいってしまう。

    せっかくそういう状況なのだから、例えば、途中でプリントを配るのだけど、それを観客にも配るなのどの、観客とのスリリングな関係があったりしても面白かったのではないかと思ったりもした。

    そして、簡素ながら教室への作り込みが面白く、特に黒板のセンスはなかなかだ。

    ややステレオタイプ感があるものの、キャラクターははっきりしており、役者は演じやすかったかもしれない。

    今回は、女優さんたち(青木花さん、川本亜貴代さん、森南波さん、薬師寺尚子さん)が、どの方もよかったと思う。中でも園田を演じた川本亜貴代さんの普通さと、後半の感情が溢れる感じが印象に残った。
    また、二階堂先生のしっかり者の様子と、榎本先生の、どことなくある頼りなさの源泉が彼の家庭事情と結びついていくという見せ方がとてもいいと思った(合点がいく感じ)。

    ただ、番外公演なのだが、コメディを上演する劇団であるというを活かして、観客の緊張を解くような、ふっとした「笑い」がもっとほしかったと思う。
    と言うか、前半は爆笑の連続でもよかったのではないかとも思うのだ。それによって後半がもっと締まって見えたのではないだろうか。

    ストーリーは、予定調和的で、こうなるだろうなという方向に収束するのだが、それでも、そうなることに違和感はなく、とてもいい気持ちになれた。
    また、ラストで、子どもの陰にいた親たちが、本人に戻るというあたりは、うまいなと思った。

    この舞台に関して言えば、ここの場所はよい設定だと思うのだが、今、都内では公立学校の廃校で、教室を一般に貸し出しているところもあると思うので、そういう場所を使えばさらによかったのではないだろうか(にすがも創造舎など)。

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    2010/09/13 05:19

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