歴女パーティー ~WAR・WAR・WAR~ 公演情報 劇団東京ドラマハウス「歴女パーティー ~WAR・WAR・WAR~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    コメディかと思いきや、
    しっかり反戦も唱え、尚且つ現代社会も風刺するというてんこ盛りの舞台だった。惜しむらくは終盤のシーンでの柳沢元教授が傘を振り回して武士の刀と戦う場面以降の展開は必要ない気がした。
    舞台って止め処が難しいよね。しかし、これ以上続けたら、興ざめしちゃうって事がよくあるんだよねー。

    それでも構成はしっかりしていたと思う。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    物語は柳沢元教授のいる研究室でのお話。
    柳沢によると寺で見付かった古文書から上杉謙信は女だったという説を説き部下は教授の意向で奔走するも胡散臭く感じていた。

    それじゃあ、本物を降臨させて話を聞いたらどうか?などと突飛な発想を思いつく。その名は「歴女パーティー」それでやってきたのが、これまた胡散臭そうな豊満なインド人みたいな女が登場し、霊を降臨させることが出来るという。

    そうして女たちはまあるく円を描くように手と手を結び、マントラのようなまじないを始めるのであった。しかーし、降臨したのは新田義忠やら家来の堀田やら織田信長やら、蘭まるだった。笑)

    歴史上の武将たちが降臨する際の音響、照明、演出は流石。これで太鼓や鈴の音でも鳴り響いたなら、歌えや踊れのお祭り騒ぎになるところだった。そんな折、女将と呼ばれた上杉謙信が降臨する。そんな戦国武将たちの御姿は凛々しくも勇敢であった。

    更に織田が上杉に惚れていた経緯や天下統一の為に戦った戦国時代から現代の、世界のどこかで戦争は続いている状況はさして変わらないことなどを含め、日本の総大将である管直人の御器量を武将が問いかけるシーンなどは苦笑!ものであった。

    そんな時空を超えたお話なのだが、意外に説得力があって解り易い。楽しく愉快な舞台だったが織田と謙信のセリフの混じり具合が絶妙で凛としていた。一番印象に残ったのは謙信の話し方の彩りだ。

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    2010/09/12 23:47

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