ペン 公演情報 劇団NLT「ペン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 作家の自虐ネタ?
    相変わらず、名コメディエンヌ振りを思う存分発揮して下さる木村有里さんの存在感は見応えあるし、久しぶりに拝見した井上さんの自然な演技も、私の観た回では申し分なかったのですが、とにかく残念なのは、原作のお粗末な出来。15分で完結しそうなストーリーを、途中休憩挟み、2時間40分も観続けるのは、かなり、精神的にダメージでした。

    だいたい、笑いのネタも、自分の大嫌いなタイプのものでしたし、心から心地良く笑える瞬間が一度もなかったことが、とても残念でなりませんでした。

    セットは良かったけれど、意味不明の暗転も多く、原作のつまらなさに加味するような演出の手腕のなさも気になりました。

    キャスト陣は、賢明に好演していただけに、この原作者の作家性のなさと、この作品を舞台に掛ける決断をされた方の企画力に疑問を感じざるを得ませんでした。

    音楽の入り方も、プロの仕事のようには感じられず、老舗の劇団なのに、大変残念で、口惜しい劇後感で、いっぱいになりました。

    ネタバレBOX

    要するに、人情コメディの体裁を保った、作家の自虐ネタなのでしょうか?
    所詮、作家なんて、嘘をまことしやかに文章化する仕事に過ぎないとでもいうような??

    娘の代筆をしようとする、父親の書く、ネタが、強姦だったり、近親相姦だったり、異民族に対する差別だったりで、とても、笑う気になれないもののオンパレードなので、その後の、家族愛めいた描写も、鼻白むだけに感じました。

    この原作をどう、脚色し、名演出してみたところで、決して名作コメディにはなりようがないと思います。

    せっかくの、NLTのコメディなのですから、もっと作品選びには慎重であってほしいと、昔からのファンとしては切望します。

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    2010/09/07 23:59

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  • KAEさま
    そうですね確かに 私もNLTのコメディ好きで観ていますが
    正直最近は厳しい作品多いと感じています。
    いつまでも木村さんではやっていけませんものね。
    若手が育つのは難しいのでしょうか。
    中心にたてるような若い人がいない劇団という感じはします。

    2010/09/12 23:15

    ringring様

    コメントありがとうございます。

    確かに、生徒役の松村さんは、とても良かったですね。
    松村さんと井上さんのお二人のシーンは、ほのぼの感があって、好きでした。

    木村有里さんの存在感は圧倒的で、大変芸達者でいらっしゃるので、何とか、楽しく観られたのですが、作品自体が、わざわざ上演するほどの価値を感じなかったこともあり、私としては、今までのNLTで一番低評価の舞台でした。

    笑いを生み出す空気は、エコーより、NLTのコメディの方が断然好きなのですが、もう少し、若い俳優さんにも、自然に笑いを引き出す術を会得して頂けたら、嬉しいなと思っています。

    松村さん、「龍馬伝」に御出演なんですね。最近、あまりテレビを観ないので、知りませんでした。

    2010/09/10 01:47

    KAE様

    作品の事、同感な部分多かったのでコメントさせてください。
    女の子が変身していくとか文学の世界が描かれているとか、世界観は
    好きではあったのですが、今ひとつNLTコメディとしては物足りなく、じゃあ正統派ドラマとしてはどうなのかというとかなり表面的という中途半端さを感じました。
    意味のわからない暗転などは確かに多く、音楽も質のよくない商業演劇という感じでした。
    最近のNLT作品は物足りないものが多く少し残念です。
    ただ、個人的には木村有里さんと、
    若手ではおばかな生徒役をやっていた松村良太さんがとてもよく、
    期待できる若手俳優さんも出て来たのかなと思いました。
    映像でも活躍中なので、どうなるのかかなり楽しみな俳優です。
    他には全く気になる若手俳優さんがいないのは心配ですが。。。

    2010/09/10 00:07

    tetarapack様

    ここでの皆さんの評判も良かったので、私も、楽しみに行ったのですが、書いたような理由で、かなりがっかりしました。

    これがコメディではなく、アイロニーだと言われれば、そういう視点から観れば、価値のある作品と考えられるかもしれませんが、NLTが上演するからには、やはりコメディとしてやっているのでしょうから、どうも、この作品に、笑いたい空気は感じられずにいたのです。

    それに、やはり、以前も申しましたように、木村さん達のベテランと、若い役者さんに、演技レベルでの差もあり過ぎました。

    NLTを立ち上げた賀原さんには、子供の頃大変可愛がって頂いた思い出もあるだけに、私も、genieさん同様、賀原さんはどう感じていらっしゃるかなと少し脳裏を過ぎった瞬間がありました。

    私の観た回は、井上純一さんは、飄々とした演技がお上手な素敵な中年男優さんになられたなあと、好印象でしたけれど…。

    2010/09/08 02:11

    KAEさん

     この作品、実は「観ようかな」と、かなり前から思い悩んでいて、そうこうしているうちにスケジュールが埋まってしまってパスしたのですが、genie さんに続き、KAEさんのレビューを読んで、なんか妙に落ち着いちゃいました(笑)。

     特に「原作のお粗末な出来。15分で完結しそうなストーリー」との点と、「笑いのネタも、自分の大嫌いなタイプのものでしたし、心から心地良く笑える瞬間が一度もなかったことが、とても残念でなりませんでした」の点。コメディは好きな方ですが、自分も嫌いなタイプのネタというのがあり、どうもKAEさんとはその点の感性が似ているような感じが自分ではしていますので、妙に落ち着いちゃいましたわけなんです。

    >娘の代筆をしようとする、父親の書く、ネタが、強姦だったり、近親相姦だったり、異民族に対する差別だったりで、とても、笑う気になれないもののオンパレードなので、その後の、家族愛めいた描写も、鼻白むだけに感じました。

    う~ん、やっぱり私も合わなかった感じがします。NLTは実力派集団と思っていますが、今回は観ないで正解だったかも(笑)。

    2010/09/08 01:43

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