ペン 公演情報 劇団NLT「ペン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    子の七光り
    海外コメディらしい・・。笑

    以前の公演でも池田政之がガブリエルというペンネームで書いてたのをみると、これも、池田のペンネームなのかと思いきや違った。池田はご自分の作品を多数のペンネームを使って書いてるんだよねー。フランス人が好きなんだろうか・・?むしろ、権佐衛門とか、仁右衛門とか鬼頭市とかのほうがウケると思う。笑

    今回の本は無理に笑わせようとしないで自然な流れでのコメディだったため、センスがあって上質で楽しかった。コメディというより、コミカルな物語。


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    ルジールの娘・ドミニクは父と違って天才作家だった。小説「私の心は真っ裸」で一躍有名になったドミニクは毎日がパーティ三昧で中々、書く暇がない。そんな時、新聞社のカメラマン・オリヴィエに恋をしたドミニクは彼とのデートを企てるも、ルジールに阻止されてしまう。

    ルジールには父親特有の娘可愛さと、今や天才作家となった娘の作品を週刊誌に連載させると出版社に約束してしまった経緯からオリヴィエと付き合うことを許せなかったのだった。とにかく書かせなければ、・・と。

    しかし、当のドミニクは将来の作家としての自分を見据えて、今は書きたくないという。理由は「『私の心は真っ裸』が売れてるのに何故、今また新刊を出さなくてはならないのか?出版社に踊らされる作家ではなく、着実に時期を見て発表したい。」という。また、「私は成功も富も恋も味わった。パパと私では役割が違う。」と主張し人生に於いて、それぞれの規律の中でポジティブに生きようとするドミニクが眩しいほどだった。

    色んなことを経験して、それらを零すことなく吸収してしまうドミニクの強さと明るさと強かさ。逆に自分の人生は非の打ちどころがなかったと言い切るルジールの人生は、何も見ないで何もしないで、何もやらなかった。そんな親子の性格の対比とドミニクの弟がこれまた天才的な詩人とする物語は凡人にとっては輝かしい本だが、この子供二人が父の小説を出版化させるという展開は「子の七光り」そのもので、微笑ましい限りだが、それ故に父親のダメっぷりも露呈してしまう。笑

    ファミリー人情劇だったが舞台はコミカルで愉快だった。笑いの殆どを祖母役の木村有理がかっさらったが、表情と目で演技する祖母のそれらは芸術の枠を超えた風格があった。素晴らしいと思う。なるべく前の方で観られると木村の演技が堪能できる。

    2

    2010/09/07 14:59

    0

    0

  • ドグサレ一番星>
    あ、ホントだー。ってか、ピエール・バリエ、ジャン・ビエール・グレディの「ペン」を読んだことありますか?ワタクシはない。しかも、その作家、聞いたこともなかったわ。(^^;)
    訂正しとこ・・。

    >わたしが知らないもうひつとのフランスがあるのかなあ。

    君!、フランスは広いのよ。アメリカ合衆国よりも。しかも、最近では多くの諸国を植民地化したらしい。世界は丸いって嘘みたいな話だけれど、本当かも・・。笑


    2010/09/07 18:17

    ピエール・バリエ、ジャン・ビエール・グレディの「ペン」は
    白水社から出てますね。
    http://homepage2.nifty.com/te2/b/b077.htm

    「フランスでも聞いたことない」そうですけど
    わたしが知らないもうひつとのフランスがあるのかなあ。

    2010/09/07 17:08

このページのQRコードです。

拡大