実演鑑賞
満足度★★★★
第41回公演『七曲り喫茶紫苑』の続編のような作品。それを私は観ていないので、最初は分かり難かった。前半は登場人物が二人ずつ現れ芝居を展開、徐々に全体の輪郭が見えてきました。コロナ禍後の話ですが、「昭和」の香りが濃い人情話。増田再起の脚本・演出、そして出演。いつもの雰囲気になってきました。セットは殆ど無く、舞台は地下室という設定。ここに新たに開業する居酒屋の姿を登場人物が想像する。役者の表現力が試されます。観客も同じ気持ちで楽しみます。芝居らしい芝居。決して古いという言葉で終わらせてはいけませんね。上演時間1時間35分の心に響く作品でした。