KUNIO07『文化祭』 公演情報 KUNIO「KUNIO07『文化祭』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    楽しい!
    「文化祭」って何だろう?と考えてみると、とにかく「楽しいお祭」で青春時代の若さと勢いだと思います。
    それを思いっきり形にしたこの企画。
    はじまるまでは何をやるのか全く分からなかったけど、始まってみるととにかく勢いがあって楽しい!

    文開祭をそのまま舞台にするのではなく、印象を元に構成されたこの舞台は大人による大人のための文化祭で、元気をもらえました!

    ネタバレBOX

    帰宅部の親友ふたりがサッカー部の男子に「おまえらってホモ?」と言われた事をきっかけに、ホモじゃないことを証明しようとキスをする男子ふたり。
    このやりとりが細かくて、爆笑ものでした。
    でも、それを壊してしまう体育会系や不良たち。自分の身を守るために親友を裏切る。裏切られた親友が切ない・・・。

    人形劇。とにかく雑なのが味。
    男の子と女の子がバス亭でバスを待っている間に男の子が告白しようとするシチュエーション。ただそれだけなのだけどおかしい!
    人形の扱いが物凄く雑なのが逆に面白い。
    最後は人形を持ち上げて「アレ?俺たち今空を飛んでない?」。
    端から見ると人形を手にしたいい年した大人が人形片手に飛行ごっこしてるだけなのだけど、何だかロマンがあった。

    遊び歩いてる風女子高生が毎日7時には帰宅。「門限が厳しくて。ゴメーン!また誘って!」
    実際は家に居るボケたおばあちゃんの食事を作らなければいけないために帰っていた。家ではおばあちゃんがその日によって言う事が全く違う。
    やりたいことを我慢して食事を作っておばあちゃんの世話をしているのに全く理解してくれない事にイラだって怒ると「イジメルー!」と子供のようなおばあちゃん。我慢の限界を超えた女子高生は、おばあちゃんのご飯も作らずに夜10時まで遊び歩いて帰ってみるとおばあちゃんはいない・・・。

    バカ騒ぎだけでなく、しっかりしっとりしたお芝居も見せてくれました。
    本当に良い座組みなんだな、という雰囲気がヒシヒシと伝わってきました。

    誰かのコメントに書いてあったけど、これが本番の文化祭で座組みの卒業式なんですね。
    演劇の公演っていつもこうなんでしょうね。
    稽古を繰り返して、飲みに行って、仲良くなって。
    文化祭のようなお祭り騒ぎでも舞台が楽日を迎えたら座組みは卒業。

    にぎやかさの裏にそんな寂しさも感じた、人生の縮図を見たような思いがありました。

    この文化祭、大好きです。

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    2010/09/06 01:01

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