瀕死の王さま Le Roi se meurt 公演情報 東京演劇集団風「瀕死の王さま Le Roi se meurt」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    深刻な話だが楽しかった!
    死は当事者には深刻な問題ですが、他人にとっては他人事だということが良く分かりました。そして、私も他人ですから、深刻な題材を楽しく観させて頂きました。

    ネタバレBOX

    死を宣告された王さまが戸惑い、慌てふためき、最後は死を受け入れる話。王女、第二王女、次女、衛兵、医師は…、第二王女が悲嘆に暮れる以外は皆冷静に見ている様がとても興味を惹かれます。

    舞台の両側が客席になっており、客席の後ろも含めて出演者がコミカルに走り回ったりしていました。

    王さまは200年に亘る独裁者や国王の象徴でした。王さまはさんざん戦争や弾圧をしてきたのにまだ何もしていないと言い、たった5分前に生まれ、わずか3分前に結婚したばかりだ愚痴をこぼします。

    わめき、愚痴をこぼすことは、自分の死を認める第一歩だと、医師は終末期医療の解説をします。しかし、このような冷静な判断も死が他人事の所以です。

    最後、王女が死を導くような形で、王さまは白い衣装で丸い光の中に向かって行きました。西洋演出家がイメージする衣装なのでしょうが、少し新興宗教的な感じでした。

    王さまの少し崩れた体型が、このお芝居にぴったりでした。

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    2010/09/02 16:41

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