ライフパスファインダー2010 公演情報 パスファインダ制作室「ライフパスファインダー2010」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    アカルイセラピーショー。
    いつか死する儚き人間はいかにして日々を生きるべきであろうか。
    そんななかば実存的な命題を、具体的な例題と親しみやすいキャラクター、
    歌にダンスを交え、わかりやすく解説したエンターテイメント・セラピー・ショー
    であったのではないかとおもう。
    何のために自分は生きているのかわからない・・・。そんな風に
    思い悩んでしまうようなひとには、これからこの世で生きていく勇気を
    もらえるかけがえのない作品になるかもしれない。
    ただ、『自分の殻のなかに閉じこもっていては意味がない。』
    『ひととひととはもっと繋がりあうべきだ。』
    というようなメッセージが作品のベースになっているので、
    今をよく生きているひとにはあまり向かないかもしれないが。

    ネタバレBOX

    『ようこそライフパスファインダーへ!』そんな風に出迎えてくれるクルー(スタッフ)たち。そのなかにはキャストの方々も大勢いて、開演前から『物語がはじまっていること』『そこに私たち観客も参加していること』を知らせてくれる、素晴らしい導入部分であった。

    メタリック調のイントレが組まれたスぺーシーな舞台空間もゴージャスでかなり期待値があがる。素舞台を生かし、二階、バルコニー、通路全般を巧みに用いた演出もとても好み。導入部のロック調の歌も圧倒された。

    物語は、生まれてみたはいいけれど『何のために生きていけばいいのかわからない』あるいは『生きることに迷いが生じている』ひとりの青年の心が『新しい自分』=前向きな自分になるための心の葛藤を描いていたようにおもう。

    登場するキャラクターは、彼の心のなかに潜む気持ちが擬人化されていた。
    悶々と悩み続ける彼を手助けしようとするひとがいたり、ネガティヴな心が擬人化された特撮アニメのような『敵』がいたり、それを排除しようとする、ヒーローが出てきたり…。

    そういった描写は好みが分かれる部分かもしれないが、歌とダンスが全編に散りばめられていて、退屈することはないかとおもう。

    ところで話のなかで大事なことはすべて歌詞に集約されていたのではないだろうか。特に作品のテーマ曲、ライフパスファインダーのサビはフリ付きで踊れるほど、わたしのこころに残っている。笑

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    2010/08/31 22:07

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