ヤマモトさんはまだいる 公演情報 東京演劇アンサンブル「ヤマモトさんはまだいる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/09/12 (木) 19:00

    価格4,300円

    創立70周年記念にベルリン芸大出身の劇作家、デーア・ローアーさんが本劇団の為に書き下ろした世界初演に出会えた事は非常に光栄。音楽監修には国内でクラシック音楽を学んだ事がある人なら誰もが知っているであろう池辺晋一郎氏。台詞の中に、間に絶妙な楽器の効果音。単に大きく盛り上げる訳でもない「品のある」丁寧な音響効果。回転する4つの舞台装置。まさに「アンサンブル」として、優れた芸術の世界を垣間見ることが出来ました。

    ネタバレBOX

    前衛的劇作家デーア・ローアーさんの作品を観るのは初めて。
    まず感じたのは、ドイツらしい哲学的な台詞のやりとり。どのような感情表現で観客側に訴えかけるか…と言う意図よりも、デーアさんの持つ世界観そのままを私たちが見つめている。詩の中で役者が動きを付けるようなアカデミックな系統に向かった作品に感じた。
    思わずソーントン・ワイルダーの「わが町」を思い出し、この2時間15分を集中して観るものもいれば、何だかよく分からず寝てしまうものもいるだろうな…と評価が二分する印象。

    芝居に関して、役者は非常に注意深く台本と向き合っているように感じました。
    台詞で魅せる…という事が性質上難しいので、目線や間の使い方、距離感など色々練りながら創っていった作品だと思います。お客様目線というより、役者自身すごく学びになる舞台だったんじゃないかなと。特に学校で演劇を専攻している人には観てもらいたいですね。
    パンフレットは買いました♪

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    2024/09/13 05:13

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