実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2024/08/29 (木) 14:00
座席1階
彗星や新星を数多く見つけたアマチュア観測家・本田実の物語。大正生まれで戦争に行った経験があり、1990年に77歳で亡くなった人物を現世代の人たちとリンクさせるため、高齢者施設に入居している認知症の男性が「自分の幼なじみだ」として語らせる台本はとても興味深い。
認知症介護という視点でも、きちんと取材して書かれている。認知症の人が語る物語を否定せずじっくり聞いて対話をしていくという主人公の介護職の仕事ぶりが、この物語をつむいでいくのだが、認知症の人を受け止めてケアしていくという施設の在り方はとてもいい。いつも人に優しい舞台をつくる銅鑼らしい展開だった。
主人公の男性は妻と別居しているという設定で、舞台が進むにつれて二人の抱えている問題が明らかになってくる。ただ、自分にはこの設定や妻の存在が物語のメーンストーリーであるコメットハンターとは直接関係ないのが気になった。「自分の幼なじみ」と本田氏のことを語る男性の物語がもっとあるとよかったような気がする。
2024/09/02 14:08
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