満足度★★★★★
天然果実「Water-Cooler」を観た
「ゲームの名は獣奇的殺人!」そんなタイトルが似合うかのような、ゲーム性の強い、アニメ感覚の世界観。暗転する際の音響の導入、照明、6人の高校生の薄暗がりでの佇まい。それはもう、映画の中のワンシーンのよう。
ほの暗い闇の世界から浮かび上がってくるような斬新な場面だ。閉じ込められた世界、身に覚えのない異次元の世界から彼女らの物語は始まる。
ワタクシのこりっち投稿「観てきた!」の数、1102舞台の中でも極めて経験のない描写だ。その映し方は演劇というより目の前で起こっている高校生らのゲームさながら。作家・広瀬格は勿論の事、津島わかなの演出の見事さに唸る。たぶん、この舞台を観た誰もが今まで経験したことのない描写に驚くと思う。
座席は最前列の桟敷席に座ると女子高校生の・・・、とても美味しい。笑
以下はネタばれBOXにて。。
2010/08/29 11:46
2010/08/29 01:26
コメントサンクス。
天然果実、実に素晴らしいです。こりっちに劇団として個別に登録しておいた方が何かといいような気がしますが、機会がありましたら、制作さんか主宰さんに助言してあげてくださいね。
音のプランも場面転換のムーブメントも実に素晴らしく、まさに芸術作品でした。演出津島さんとお会いしたときに、「えっ!?この子が?!これを??」と物凄くびっくりし、また前説に「演出をさせて頂いた津島です」という挨拶も良かった。意外に演出家や主宰の挨拶って小劇団では少ないので、この作品を演出したのは「この人」と解りますと、舞台に対して親近感というか、舞台感性を覗いたようでごくごく身近に感じられるのですよ。
初演は観てなかったのですが、リアリズムでできていたのですね。むしろ初演を観てなかったのが良かったのかもしれません。今回は舞台での居住まいに特に感動しました。更に暗転する度の音響導入、雨の音、暗転・・・物語が動くたびに、いちいち細かい音響のシャワーを浴びせられて、こんなにも舞台が音によって反響させられるのだという事を今更ながらに感じました。
振付金崎さんとの3人のタッグは、舞台の裏側で見えないリングに乗って勝負に挑む勇姿を想像して、なんだか嬉しく思います。次回もまた、舞台と同時に進行しながら挑戦する勇姿らを見たいものです。