ぼくの好きな先生 公演情報 enji「ぼくの好きな先生」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    チラシ絵に騙された・・
    説明気にせず、チラシから家庭教師ものの王道少年ラブコメかなぁ。
    などとと思っていたら・・・。
    さまざまな教師たちが群雄闊歩(ちょっと違うか)する話でした。
    イジメというテーマを真正面から捕らえた、
    重厚なストーリーに脱帽しました。
    またその重い話になりがちなトコロを、
    上手に明るく愉しく見せていただきました。

    ネタバレBOX

    成長しない、自殺した中学の同級生の霊
    (実際は主人公の妄想らしいのですが)にとりつかれている主人公。
    という設定にプラスして、舞台の壁側のスライド式本棚を扉にして、
    次々と登場する、理想の先生たち!
    登場の仕方や、そのらしさは。すごい存在感ありました!
    実は名前の無い”ぼっちゃん”や、
    本として世に出したのは2冊しかない”宮沢賢治”とか、
    (うーむつかみどころ無さそうな宮沢賢治は、
    一歩間違えると裸の大将みたく感じました)
    映画「今を生きる」も結構、教師ものの定番だったのですね。
    コルチャック先生は、なかなか髭が存在感UPさせていました。
    ちょっと出で終えてしまいましたが、
    教師ものでハズせない金八先生も出てきたし、
    サリバン先生も黒板届けるだけな感じでしたが、インパクトありました。
    その教師たちが、
    イジメについていろいろ討論するシーンは見応え充分でした。
    苛める側の軽さと、苛められた側の重さの対比や。
    時間が経過しても風化しない人の感情などを、
    明るい芝居ながらも丁寧に見せていった手腕に拍手です。
    自殺した馬場君のお父さんも、登場の理由といい。
    台詞の重さといい、考えさせられる事多くラストでの締めに相応しかった。

    結構キャストを後で見返すと、
    皆さんWキャスト上手に演じ分けられていて驚きました。
    コルチャック先生と金髪の俳優さんは、ホントに体型以外別人ですね(^^)。
    また馬場くん、可愛かったです。
    詰襟の学ラン似合っていました。
    (う~んショタ系にハマルお姉さん達の気持ちがわかります)

    舞台が主人公の部屋で、
    出入りする時に金属の扉の開閉音するのは凝っていましたが。
    たまに、ある筈であろうその音が無かったり。
    出待ちで暗幕の陰に待機中に、暗幕ズレて足とか見えていたので、
    星ひとつマイナスです。
    (せまい舞台で大変でしょうが、細かい所も頑張ってください!)

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    2010/08/21 06:02

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