満足度★★★★
ピンからキリの
キリの方にいる劇団の解散公演のバラシ風景は、さすが劇団が演じる劇団、思ってたよりもハードな演劇舞台裏に頬が引きつる。
終始「観客」の立場から観ていたが、公演を打ってもトントンでなまじ劇団として継続できてしまうという状況が、劇中のダメ劇団のようなダメ劇団を、現実にも数多産み出してしまうんだろうなと思うとムカムカする部分もあった。
前半のハードさを中和する構成上のバランス感覚として、また劇中の劇団の「表現者」としての慰みとして後半20分のファンタジーは必要だったと思うのと同時に、その甘いファンタジーの中に小劇場演劇という円環型のやさしさ共同体の虚像が見えるようで気持ち悪くもあり。
一番のびっくりは箱馬の収納場所だったかも。
OPの音楽が非常に好みで心地よかった。