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水彩画
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劇団普通「
水彩画
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(533)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
劇団普通『水彩画』を観劇。
茨城弁を駆使した口語演劇。
あらすじ:娘・あみは父と母を連れて夫と一緒に美術館に行った帰りに、茨城県の田舎町には似つかわしい喫茶店でたわいもない話しをする。隣では結婚間近のカップルが来ている。互いの会話は筒抜けだが、のんびりした風景の中で、淡々と時間が過ぎているように見えるのだが…。
感想:平田オリザ超えと言わんばかりの口語演劇で展開されていく。
両親の物忘れが進み始めているからか、「やれ薬は飲んだが?」「トイレの鍵が壊れているとか?」と不毛な会話ばかりが続くが、綿密に書かれている戯曲、演技、演出が三位一体になり、生々しい瞬間を徐々に感じ始めていく。笑いが苦笑に変わり始めると、父と母の将来の不安に怯えている娘・あみが感じる悲劇に否が応でも追随してしまい、鳥肌すら立ってくる。
『平田オリザは人間が生きている事こそがドラマだ』と言っているが、赤の他人の不毛な会話に己の実生活を感じてしまう。
何も起こらない、ただの会話の中に大きなドラマが展開されているのだ。
『映画監督・小津安二郎』っぽいと言われそうだが、遥かに凌駕しているのは間違いない。
誰が何と言おうと断言出来る、それほどの演劇なのである。
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2024/06/23 19:42
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