満足度★★★★
細やかに気の配られた演出
出来事としてのエピソードの入り組んだ面白みではなくて、それぞれのエピソードを細かく演出したような線の細かい脚本が面白い。個人的には、猫や鳥に名前聞いといて「猫って呼んでいい?」というところがツボ。
役者の技量はもはや言うまでもない感もありつつ、今回は、今までにあまり見せたことのなさそうな、柔らかで人間くさいほんわかした笑いもあり、きりっとした硬質の演技もあり、見所は満載。
舞台美術というか、舞台の設営も秀逸。欲を言うなら、もう一題目増やして、ラプンツェルが小さくなっていく過程を描いても良かったと思う。一人で70分空気を作り続けられる演技の幅には感服。