通りゃんせ 公演情報 ユニークポイント「通りゃんせ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    肩の凝らない「異文化交流劇」
    とりあえず、雰囲気が良かった。
    「異文化交流」というと、結構「衝突」「相互理解」というところに
    スポットが当たりがちで、重くなり易いきらいがあるように思うけど
    凄くバランスの取り方が上手く、良い空気を保ちながらも
    伝えたいところはしっかり押さえられている。 

    この種のテーマのものでは良作品だと思います。

    ネタバレBOX

    最初、時間軸と場面、登場人物が交錯して誰が誰で
    どの場面なのか結構つかみづらかったです。
    慣れてきて話に入り込んでくると、あー、この
    キャラにはこういう背景があったのね、と腑に落ちる点もあったけど…。

    個人的には、話の本筋的にも星野さん他数人の人物は削った方が
    分り易さの点では良かったんじゃないかなー、と。

    印象に残ったのは。

    結婚相手の姉にバツイチに関わる事情を徹底追及され、苛立った
    長女がふと漏らした一言、「結婚、面倒くさい!」に、
    韓国人の旦那が、

    「あいつ面倒くさい」「仕事面倒くさい」「生きるの、面倒くさい」

    「面倒くさい、ってそういう言葉でしょ?」

    「五秒以内に謝って」

    「今なら忘れてあげるから。忘れるのが僕の特技だし」

    って向かって、謝らせたシーンかな。
    あそこに秘めた怒りを感じて、言葉がボディブローのように響いてきて。

    思うに「面倒くさい」って相手をやんわりと拒絶する冷たい言葉なんですよね。
    それでいて、自分は傷つかない、便利で「空気も読める」、けど厭らしい
    言葉だなぁ、って恥ずかしながら、あの場面で初めてハッと気付かされました。

    あと、気付かされたけど韓国語というのか、韓国人というのか。
    とにかく向こうの文化は、物事をあいまいにはさせておかない、と
    いうのもこの作品では巧みに描いていますね。

    唯一長女のお披露目式に参加しなかった長男と、その恋人なのか
    友達なのか良く分からないあいまいな立ち位置の娘との関係がまさにそう。

    娘の方は韓国語で直接的に愛の告白を投げかけるけど、当の
    言われている長男は曖昧な「えっと、何言ってんの」的な返ししか
    出来ない。 というか、しようとしない。

    この二組のカップルの、些細なやり取りに日本と韓国、双方の
    違いがさりげなく描かれていて、巧いな、とうならされました。

    ラストも含めて全体的には淡白でしたが、雰囲気は終始柔らかくて
    クスリとさせる場面もところどころで用意されてたりするのでお勧めです。

    余談。全面的に出張ってくる二人組の妖精的(?)存在の女二人のしぐさや
    表情がいちいちキュート過ぎる。 この劇のMVP。

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    2010/08/14 14:15

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