消しゴム山 公演情報 チェルフィッチュ「消しゴム山」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    創作の根底にあるコンセプトや着眼点がかなり未来的かつ独自性が高い。公演資料には「人間とモノ、それらを取り巻く環境とがフラットな関係で存在する世界を生み出すことはできるだろうか」とある。僕は、ロボット社会とその未来、みたいなことを連想したが、おそらくそれも的確ではないように感じる(内包されているだろうけど)。人間と物品(人工物?)の新しい関係性の考察及び実証実験、みたいな感じかも?

    ネタバレBOX

    舞台上には大小様々な物品が並べられ、色合いもカラフル。ビジュアル的なポップさも感じました。インスタレーションに近い舞台美術と言えます。俳優が出てきて、それら物品と並行的に立ったり座ったり交わったりする。視覚的な意味での「ヒトとモノのフラットな関係」かもしれない。やがてモノローグが始まり、壊れた家電品に関する「ヒトとモノの関係性」が語られる。様々な角度から、創作における実験上演が積み重なり、「このシーンは何を表現している?」と想像する楽しみがあった。実験の要素が強いこともあり、難解と評される上演だと思うが、観劇体験としては刺激の多い上演。体験型とも言えるし、チェルフィッチュの既存作品と比較しても、意欲作であり新しい試みであると感じました。

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    2024/06/09 05:45

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