ケエツブロウよ-伊藤野枝ただいま帰省中 公演情報 劇団青年座「ケエツブロウよ-伊藤野枝ただいま帰省中」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    那須凛は、家と恋の間で苦しんだり、ダメ男辻潤から心は離れているのに、外見はそれを否定する前半がよかった。後半、大杉と一緒になると一直線すぎて迷いがなくなってしまう。
    伯父役の横堀悦男が存在感があった。アジア主義者の頭山満と親交があって、その話もよく出てくる。幼い野枝を預かって育てたそうで、あの伯父があってこその伊藤野江だったという気がしてくる。

    それにしても伊藤野江の芝居は、この7年で5本目。永井愛、宮本研ほかいろんな作家がそれぞれの野枝を書く。小説、映画も。村山由佳「風よあらしよ」はNHKでドラマになった。すごい人気である。華もあり嵐もあり棘もある。史上傑出したマドンナであり、スターだ。

    ネタバレBOX

    大杉は八幡製鉄の労働者にストをたきつけるが、大杉の死後数年後に、実際にストが起き、煙突の煙が止まったそうだ。そういうことを知ると、また感慨が深くなる。

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    2024/06/06 18:09

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